祝!3周年!「Art Beef Gallery」を振り返る
ひょうたんやの看板体験ギフトの「Art Beef Gallery」はおかげさまで3周年を迎えました。
改めまして、「Art Beef Gallery」は江⼾時代初期に成⽴した浮世絵を、“芸術品級”と称されるA5ランクの近江⽜で表現したアーティスティックな商品です。⾷べる以外の体験を楽しむことができるギフトになっており、2021年6⽉から好評販売中です。
コンセプトは“ひとてま”で、“開ける”⾷べる“”飾れる“楽しさを追求するため、あらゆるところに様々な“ひとてま”を加えた商品となっています。
「Art Beef Gallery」は新型コロナウイルス感染症の拡⼤の中生まれた商品です。感染症の影響で、飲⾷業界が低迷し、そのシワ寄せは⽣産者、そして近江⽜にも及んでいました。その近江⽜の⽣産者を助け 、近江⽜を守りたいという思いがこの「Art Beef Gallery」を作る出発点でした。
この思いをカタチにするために株式会社カヤックさんとタッグを組みました。カヤックさんとの繋がりは実に10年以上前にさかのぼり、その頃は「つゆしゃぶちりり」を全国に広めることをご提案いただいていました。その企画の実現は叶いませんでしたが私がEC担当になり、より迅速に動けるようになったタイミングで、カヤックさんに協力いただき、この素晴らしいギフトが完成しました。
「Art Beef Gallery」開発中はコロナ禍で、店舗の売上も芳しくない状況でした。当時の心境としては、コロナ禍でみんな厳しい中、いつも無理を聞いて頂いてる近江牛の生産者の方に、アドバイス頂きながらの実施だったので、とても責任感と、不安があり、何とも言えない気持ちでした。これが本当に失敗したら、他に何するか、事業を残す為に必死でした。今となっては、一番勉強させてもらった時期だと感じてます。
余談ですが、当時の中嶋和義社長に「最後は役員だけで屋台をしよう」と言って頂いて、経営理念である「いつの時代にも暖簾を掛け続ける」を意識して、経営者の思考に少しなれたかなと感じた瞬間でもありました。
リリースした際には、「あっこにおまかせ」、「めざましテレビ」「滋賀経済なう」など様々なメディアの方々に取材に来ていただき、まさに「バズる」ということを感じました。
特に赤富士のデザインは企業様からの「お中元・お歳暮」ご注文が多く、手ごたえを感じました。
「Art Beef Gallery」は、ギフト商品ですので99%が贈答用でのご購入で、お中元・お歳暮は勿論ですが、「お祝い(※内祝い・出産祝い・大学入学祝いなど)」のシーンで広く使っていただいており、お客様からは「必ず毎回送り先からお礼の電話を頂ける」「子どものお絵描きに使えて楽しい」「話題性があって、送った私も誇らしい」といったお声をいただいており、大変好評です。
この3年間で、おかげさまで順調に販売が伸びており、今では髙島屋様、伊藤忠食品様、イトーヨーカドー様、JALUX様、ANA様といった企業様とお取組みさせていただいたりと、ひょうたんやを代表する「つゆしゃぶ」に並ぶ評価を頂いてると自負しておりますが、もっともっと知名度を上げていきたいと考えています。
今後の展望としては、企業様とのコラボ商品などを含め、さらなるデザインを作成していきたい。そして、いつか個展を開いてみたいと野望を燃やしています(笑)
最後になりますが、近江牛の利用には、需要のある部位だけが売れていき、美味しいのに需要がない部位は当然売れずに廃棄されていくこともあるという現状があります。
「Art Beef Gallery」に留まらず、それらの不人気部位を和食の力で人気商品にして、フードロスなどの社会問題を解決、また近江商人の魂である「三方よし」となる商品を開発していきたいと思っています。
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中嶋健太郎
通販事業部 取締役